- 酒さ、赤ら顔の原因や治療法、化粧品を知りたいです。
- いつも頬が赤くてかゆみがあります。
- 酒さのスキンケアはどのようにするの?
酒さは、顔が赤くなる症状のひとつです。酒さの具体的な症状や原因、酒さによる赤みの治療法、スキンケアについてまとめました。
酒さとは?
酒さ(しゅさ)とは、鼻や眉間、頬といった顔面の中心に赤みが見られる症状のことで、炎症性かつ進行性の慢性疾患です。酒という文字が含まれますが、アルコールが原因でかかる病気ではありません。肌の白い人や皮膚の薄い人、更年期に差しかかった女性に多く見られる症状です。
明確な原因が分かっていなく、アトピー性皮膚炎やニキビと似ているため判断がつきにくく、病院でも正しく診断されない場合があります。もし専門家に相談しても下記の症状が治まらない場合、酒さである可能性があります。
- 頬や鼻、顎などの赤みが消えない
- 鼻を中心にニキビのような湿疹が広がっている・顔がほてって熱い
- ちょっとした刺激ですぐにピリピリ、チクチクする
- 顔に虫がはっているように痒い
- 紫外線を浴びた日、温度差を感じたときは特に赤みや湿疹がひどくなる
大人のニキビと誤って呼ばれることもありますが、 酒さはニキビとは違う疾患で、赤みや小さな吹き出物、顔面の毛細血管の拡張などといった症状を引き起こします。
酒さは顔の赤み、湿疹、ピリピリとした刺激の他にも、鼻がみかん状に肥大したり、目の痛みのような症状を伴うこともあります。初期の頃は、発疹や日焼け、アレルギーに似ているため、治療する症状と気づかない方が多くいるようです。
酒さの症状は、重症度によって3段階に分類されています。
第一度(紅斑性酒さ)
中年の女性に多く、鼻・ほお・額の発赤、毛細血管が主な潮紅です。顔がほてって肌が赤くなったり、少し太めの血管が赤い糸くずのように見えたりします。気温の変化や熱がこもること(たとえば日光に長くあたる)、あるいは精神的なストレスにより誘発されます。
第二度(酒さ性座瘡(ざそう)
紅斑性酒さに加えて、ニキビのような膿疱(のうほう)ができます。酒さの紅班に触れると熱感を感じます。
第三度(鼻瘤びりゅう)
欧米の男性に多く、日本人は少ないです。膿疱が悪化してコブように鼻の頭が盛り上がったようになります。必ずしも第一度から、段階的に進行していくとは限らず、第三度の鼻瘤が初発症状として現れるケースもあります。
酒さが悪化する要因
酒さには、激しい温度差や、紫外線、刺激の強い飲食物、アルコール、ストレス、化粧品など、さまざまな悪化要因があります。
日光、カフェイン、アルコール、刺激の強い食べ物、ストレス、極端な高温・低温などは、避けるようにしたほうが良いでしょう。人により悪化要因は違うので、自分にとっての原因を見つけるために、毎日の食事や行動などを記録すると役に立つかもしれません。
また酒さは乾燥に弱く、冬の乾く時期に悪化するといわれています。季節の変わり目による寒暖の差、冬季から続く空気の乾燥などから肌を酷使して悪化してしまうのです。
顔のほてりや乾燥と酒さの関係
顔がほてるとか、顔が乾燥するといった方の大部分は、実は酒さが原因です。乾燥肌は皮膚の保湿成分が足りなくてできると考えられています。しかし、顔という部位は保湿と関係ある皮脂の分泌が盛んな部位です。
よほど高齢の方でないと、保湿成分が足りなくて乾燥するということは考えにくいのです。特に他の部位は問題なく、顔だけが乾燥するという場合は、保湿が足りないのではなく、酒さが関係することが多いです。
それではなぜ、酒さがあると乾燥につながるのかというと、顔にできる酒さの紅班は熱を帯びています。すると顔の皮膚の水分が蒸発するため、皮膚が乾燥するのです。こういった状況で保湿剤を塗るとさらに熱がこもり、さらに顔の乾燥がひどくなります。
顔が乾燥するので、保湿剤の入った化粧品を使うとさらに乾燥がひどくなる、ということを経験された女性も多いのではないでしょうか。
酒さの治療法
酒さは慢性の疾患で完治しにくいため、皮膚科での治療としては、症状を良好な状態にコントロールしていくための対症療法が行われます。一般的によく用いられるのは、テトラサイクリン系抗生物質の飲み薬や、抗菌薬であるメトロニダゾールの飲み薬などです。
また、美容皮膚科では、赤みに対してレーザー治療やフォトフェイシャルなどを行っています。赤みを治すためには、皮膚科医に相談して自分の悪化因子を見極め、その誘因をできるだけ避けたり、取り除いたりすることが大切です。
酒さを完治させることはできませんが、コントロールはできます。酒さの治療は症状を軽くすることと、症状が出ない状態を維持することを目的としています。皮膚科で処方される薬で症状をコントロールし、悪化を防ぎます。
酒さのスキンケアは敏感肌用化粧水を使用する
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私は生まれつき皮膚が薄く、赤ら顔に悩んでいました。この化粧水でスキンケアをするようになってから、頬や小鼻の赤みが改善されつつあります。使用した化粧水は赤ら顔専用化粧水の「白漢 しろ彩」です。
長年悩んでいた赤ら顔が改善に向かっているので、使ってみて良かったです。保湿力が高いので乾燥肌も改善することができます。一度試してみてはいかがですか。