スキンケアの関心が高い人であれば、シアバターを知っている人は多いかもしれませんが、去年から保湿クリームとして何気なく取り入れてみたら、とても良いものだったのでご紹介します。
シアバターって、ワセリンのような感じかなと思っていましたが、いやいや違いました。伸びが良くて、しっとりするけどべたつきがありません。今までシアバターのことをよく知らずに使っていたので、今回は色々と調べてみました!
シアバターとは?
近年になって高い注目を集めるようになってきたシアバターは、天然由来の植物性油脂として乾燥肌対策に強い効果を発揮してくれます。ナイジェリアやガーナといった、アフリカ諸国に生息するシアの木の種子から採れる保湿力の高い植物性油脂で、常温では固形のためバターといわれています。
肌を守る美容クリームとしての効果は折り紙付きで、一部の地域では生まれた直後の赤ちゃんの全身にシアバターを塗る習慣もあるほどです。
シアバターは肌なじみの良いステアリン酸、オレイン酸が主成分です。その他にもトリテルペンアルコールや、天然ビタミンEであるトコフェロールや豊富な成分が多く含まれていて、保湿効果や肌を保護・再生する力があるといわれています。
これらは人の皮脂と似た成分のため肌にとてもなじみやすく、長時間保湿が持続します。
保湿の王様
美容面でのシアバターは保湿力がとても高く、全身にリッチな潤いを与えてくれる「保湿の王様」です。そのシアバターの人気の秘密は、その扱いやすいテクスチャーにあります。
常温で固形のシアバターは、およそ36度の融点で固さに変化を生じます。つまり、人の手のひらで温めると次第にとろけて滑らかなクリーム状になるので、全身にもなじませやすく保湿ケアが簡単にできるのです!
肌に溶け込むように浸透して潤いを補うとともに蒸発しにくい特徴から、肌や髪を油膜のヴェールを包んで乾燥から保護してくれます。大豆ほどの量を手に取って両手で温めると、よく伸びるようになります。
使い方としては、朝晩日中の保湿クリームとして、乾燥が気になる部分に少量を伸ばすだけです。洗顔後の保湿はもちろんですが、ハンドクリームやリップクリーム、ヘアワックスなどにも使えます。
目元ケアに
普段使用しているアイテムだけでは物足りないと感じる目元にもアイバーム感覚で使えます。瞼や目尻にシアバターをなじませ、乾燥しやすくデリケートな目元の重点保湿に。
リップケアに
保湿力に優れたリップバームとして唇を柔らかく保ちます。乾燥で唇の荒れが気になるときは厚めに塗ってラップを重ね、しばらく置いて集中パックとしても。
ボディケアに
お風呂上がりの全身保湿にボディクリームとしても使えます。カサついてごわつきがちなひじや膝、かかとなど、乾燥しやすい箇所に重ね塗りを。
ヘアケアに
毛先のパサつく髪にシアバターを塗ると、しっとりとおさまりが良くなります。傷んでパサつきが気になる場合は、お風呂上がりのタオルドライ後の髪に、手のひらで温めたシアバターを少量毛先中心になじませるようにトリートメントします。
シアバターのまとめ
敏感肌の保湿剤というと、ワセリンが知られていますが、べたつきがどうも苦手だという方は多いのではないでしょうか?それに加えてあの重い使用感…。私も一時期ワセリンをよく使っていましたが、使用すればするほどインナードライになるような気がしていました。
それに比べてシアバターは人の皮脂に似た成分なのでなじみやすく、潤いが続くので好きです。シアバターの口コミを調べていたら、アトピー肌に良いという感想も多くありました。
顔やボディを柔らかく整えてくれるだけでなく、夏の紫外線やエアコン、冬の乾いた空気など、美の大敵である乾燥から全身を1年中守ってくれます。シアバターを知ってからワセリンの使用頻度が極端に減ってしまいましたが、やっぱり合うか合わないかは、自分の肌につけてみないとわからないものですね。
敏感肌・乾燥肌って合う化粧品が限られてくるし、「これはいい~」というものに出会う機会は、普通肌の人より少ないと思います。そのため、良かった!と思えるものをこれからも厳選して紹介していきます!
シアバターが初めてという方は、通販サイトのビーエスコスメではミニボトルも販売しています。半練りタイプのため冬の寒い時は固くなるので、クリーム用の保存容器に移し替えて使っています。