かゆい、つらい、恥ずかしい。「水虫はどうせ治らない」とあきらめてはいませんか? 水虫があると、「恥ずかしくて人に言えない」という人もいますが、日本では、成人の3人に1人くらいの割合で水虫を持っているといわれています。
決して、恥ずかしいものではないのですよ。また、男女共に水虫があると言われていますが、悩んでいる女性は意外と多いようですね。水虫は、正しく治療すれば必ず治る病気です。
水虫になる原因
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビが原因で起こる皮膚病です。毎年5月頃から急に水虫に悩む人が増えてきます。これは、カビが高温多湿の環境を好むためです。人から人へ感染するので、おふろの足ふきマットやスリッパ、サンダルなどを介して感染することが分かっています。
しかし、菌が皮膚に侵入するには約24時間かかるので、プールや温泉から出たら再度、足だけを水で流すようにしておけば、水虫はうつりません。
白癬菌が付着した人すべてが感染するわけではありませんが、感染した後に足を洗わずに1日中靴下や靴などで蒸れた状態が続くと、菌がどんどん増殖して水虫になってしまいます。
水虫で悩んで い る人は調査によると、日本人の2500万人以上が水虫に感染していることが分かりました。最近は、ブーツを履く若い女性の中で水虫が流行しています。もうお父さんだけの病気ではなくなったのです。
水虫になったら足の通気性をよくする
家庭内で家族にうつさない為には、お風呂場の足ふきマットや、トイレのスリッパを別々にすることです。水虫になってしまったら、足をよく乾燥させることが大切です。
オフィスでは、サンダルに履き替えるなど、少しでも通気性のよい靴をはくようにしましょう。帰宅したら、足をよく洗い、薬をつけます。
市販の水虫の薬を選ぶポイント
市販の薬を選ぶ時は、スプレーや液状のものよりも、クリームタイプのほうが肌に優しくて安心です。抗菌成分の他に、ひんやりした感じになる成分を配合したものは、いろいろな成分が入っている事が多く、かぶれやすくなってしまうので注意しましょう。
水虫によって、角質のバリアが壊れているので、なるべく肌に優しく、シンプルなものを選ぶようにします。
水虫を治すには半年間薬を塗り続ける
水虫を治すには、塗り薬を半年続ける必要があります。それは、一見治ったように見えても、カビが少しでも残っていると再発してしまうからです。
また、爪が白く変形する水虫で、「爪白癬(つめはくせん)」といわれるものができた場合は、飲み薬でしか治せないので、皮膚科で治療するのがおすすめです。