あなたの歯の根元は健康ですか?大人が歯を失う最大の原因は歯周病です。
歯周病は歯肉や歯槽骨など、歯を支える組織がおかされる病気で、原因は歯周病菌です。この歯周病の正体についてチェックしてみましょう!
歯周病は歯を支える組織や骨を破壊する
歯と歯肉の間には、誰でも0.5mm~2mm程度のすき間がありますが、このすき間の事を歯周ポケットといいます。歯周病は、この歯周ポケットに歯垢(プラーク)や、歯石がたまって深くなり、中で炎症が起きた状態です。
歯石は普通に歯磨きをしただけでは取れません。放っておくと、歯石の上にプラークが付きやすくなり、歯石はたまっていく一方です。
初期の歯肉炎のうちに治療をしましょう
歯周病は歯肉が赤くなって腫れる歯肉炎からはじまります。歯肉炎は歯肉の炎症のみで、歯周ポケットの深さは通常2~3mmです。
この段階では、歯磨きを徹底すれば治っていきます。歯ブラシを当てると出血して痛みますが、きちんと磨くうちに治っていきます。しかし、歯肉炎を放置すると、歯周病へと進行し、歯周ポケットからウミが出る歯槽膿漏へと発展します。
歯槽膿漏は、進行した重度歯周病の事です。歯はグラつき、硬い物が食べられなくなって、口が臭うようになります。
歯周病は自覚症状がほとんどないまま進行するのが、虫歯と違うところです。歯肉が赤くなって腫れる歯肉炎のうちに対処することが大切なのです
歯周病予防は食生活に気をつける!
歯周病の予防は、歯磨きをきちんとすることはもちろんですが、食べ物にも配慮したいところです。
甘い物や軟らかい食べ物を好む人は、虫歯や歯周病になりやすい傾向があります。口の中の細胞が好む糖分が豊富なので、歯の表面にプラークが付きやすくなるのです。
プラークをつきにくくするには、野菜や海藻など、食物繊維の豊富な食材を積極的に摂るのがおすすめです。食物繊維は、口の中を掃除する効果があるのです。
また、カルシムも積極的にとるべきです。歯がすぐに強くなるわけではありませんが、骨粗しょう症にもつながります。カルシウムは、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜からとれます。
歯医者さんで歯石除去をしましょう!
もう一つ大切なのが、歯科医院での定期検診です。毎日歯磨きをしている人でも、どうしても磨き残しが出てしまいます。
歯石が付くのは個人差があるので、一生懸命磨いても、歯石ができてしまう人もいます。いったんついた歯石は、歯医者さんで取ってもらうしかありません。
健康保険で歯石を除去できますので、20代~30代は年1回、40歳を過ぎたら年2回は歯石を取りましょう。