「早い、安い、痛くない!」を売りにして、盛んに広告されているのがレーザー脱毛です。上手に行えば、短時間で広範囲の脱毛を受けることができます。両脇で10分程度なので、当然、値段も安くなりますね。
その反面、「早い、安い」を追求するあまり、価格競争が激しくなりすぎて、トラブルも発生してきています。
シミが残るトラブル
熟練していない施術者が行ったことによって、脱毛後がやけどのようになって、シミが残ってしまったという人もいるのです。
レーザーは短時間で広範囲にかけるので、やけども同様に広範囲になってしまいます。ひどい場合は、両腕、両足が全てシミだらけになったというケースもあるほどに…。
レーザーを当てても毛が減らないケース
毛が減らないといったケースもよくあります。レーザー脱毛は、レーザー光で毛と毛母細胞を焼くので、皮膚にも光は当たります。
光を強く当てると皮膚がやけどしますので、それを避けようと弱く当てると、今度は毛が減りません。レーザー脱毛の難しいところはここです。
レーザー脱毛は欧米から広がってきました
レーザー脱毛は、欧米ではじまった脱毛法で、白人に対して行うには、やけどはあまり起こさないです。
しかし、日本人に行う場合は、熟練した医師などが肌を見て施術するのが必要なのですが、最近のレーザー脱毛ブームの中で、そこまで徹底されていないところがあります。
レーザーに適した肌質の人でも、そうでなくても、希望する人にはすべてレーザーを当ててしまうので、「色黒の人がレーザー脱毛を受けてやけどになってしまった…」といったトラブルが発生してしまうわけです。
おすすめは医師に脱毛プランを立ててもらうこと
また、レーザー脱毛で目立つのは、短期間に何度も当てすぎたことによる皮膚トラブルです。
最近では、2年間フリーパスなどといって、はじめにある程度の金額を支払うと、その間は、何度でもレーザーを受けられるシステムをとっているエステサロンがほとんどです。
受ける側は、少しでも毛が生えるとまたレーザーを受けに行ってしまいます。しかし、一度レーザーを当てた肌は、毛穴の奥にしばらく炎症が残っています。これは、レーザー脱毛が毛根を焼く方法だからです。
その炎症が回復しないうちに、次の施術を行ってしまうと、あとで毛嚢炎(毛穴が膿んだりする)をおこすことがあります。
2回目までは大丈夫だったのに、3回目に当てたら毛穴がみなニキビのように膿んできたというようなことになってしまうのです。施術をする間隔は受ける側の肌質によって異なるし、レーザーの種類や出力によって違ってきます。
一度起きてしまった真皮の炎症というものは長くて2年位残ることがあるので、レーザー脱毛を続けて施術する時は、かなり慎重になる必要がありますね。
これからレーザー脱毛を行うなら、おすすめは、毎回医師が皮膚を診察しながら脱毛プランを立ててもらう方法です。皮膚トラブルを防ぎやすくなるので安全といえます。