4年に1度行われる夏季五輪。2016のリオ五輪も残すことわずかになってきましたが、現在行われている競技で注目したいのが新体操です。女性の種目で最も華やかな競技といってもいいでしょう。
化粧品各社が五輪出場選手の支援に力を入れているのをご存知ですか?「フェアリージャパン」の愛称で知られる新体操日本代表のメイクを、ポーラが全面的にバックアップしています。
新体操などの美を競う採点競技では、メイクが特に重要な要素を占めています。化粧品各社の役割にはスポンサーを超えた重みがあり、活躍を願う気持ちは選手に負けないほど強いものがあります。
新体操のメイクはポーラが支援
リオ五輪の新体操は8月19日以降、個人総合と団体の各競技が行われます。会場のアリーナ・オリンピカでは、テレビ解説を務める田中琴乃さんが、フェアリージャパンの練習を見守っていました。
田中さんは2008年北京五輪、12年ロンドン五輪で団体メンバーとして活躍。その後引退し、2年前にポーラ社員となりました。
ポーラは07年からフェアリージャパンを支援しています。田中さんは新人ながら6人いる美容コーチの1人に抜擢され、今では裏方として選手を支える立場にいます。
リオ五輪の競技用のメイクは田中さんが考え、化粧品も一から作りました。上品な華やかさや、日本女性らしい品格のある美しさに魅せています。
今回のメイクの狙い目
田中さんは今回のメイクの狙いを語っています。団体用では、目力や立体感を引き出すため、目尻に妖精の羽を思わせる紫色のアイラインを幅広にしています。丁度テレビで拝見したところですが、華やかで印象的な目元でした!
まぶたには金メダルを意識して、ゴールドのアイカラーを施しました。ジャパニーズレッドと名付けた高発色で艶のある口紅は、日本の国旗がモチーフです。
個人総合に出場する皆川夏穂選手のメイクは、爽やかなスカイブルーのアイカラーを採用しています。クールなまなざしと皆川選手が持つ芯の強さを引き出すのが狙いです。団体用は、15メートル離れた審判席から5人の出場選手が同じ顔に見え、統一感を感じやすい工夫も取り入れています。
本番では選手が自らメイクするため、ポーラ美容コーチ陣は練習時間の合間を縫って練習会を実施しました。メイクが長持ちするように、ファンデーションをスポンジで叩き込むように塗る、などのテクニックを教えています。こうしたテクニックは、美容コーチが自ら実験台となって編み出したものです。詳しくはポーラ公式サイトへ
化粧品各社では、他にもコーセーがシンクロの日本代表に基礎化粧品を提供しています。資生堂はゴルフなどの選手に2年前から日焼け止めや口紅を提供し、記者会見の印象が良くなるメイクを指導しています。
シンクロは団体・ペア共に銅メダルを獲得しました。ブラジルをイメージしてなのか、水着がとても華やかなものでした。このように違った角度から、五輪のメダル獲得を目指して躍進する女性に注目するのも楽しいものです。