平昌オリンピックはいよいよ後半戦に入りました。メイクに注目が集まっているのはフィギュアスケートです。演技はもちろんですが、メイクも一緒に楽しくチェックしてみると、今までとは少し違う視点でフィギュアスケートを楽しめるかもしれません。
日本チームはコーセーのメイクアップアーティスト石井さんが指導しています。石井さんは表現力を高めるために曲や衣装、演じる世界観を考えてデザインしているようです。
そのため氷上で映えるために、衣装と同じ色味のアイシャドウやリップを使ってアクセントを付けるなど、メイクと衣装とのバランスが重要です。
日本人は平面的な顔立ちなので光沢をうまく使って立体感を強調したり、どんなに激しく動いても落ちない、崩れないことがポイントとなります。
ちなみにコーセーの石井さんは、メイクアップブランドのTV、CMやポスター、雑誌広告の撮影現場でメイクディレクションをしています。その他フィギュアスケートのメイク指導、シンクロナイズドスイミング日本代表のメイク監修も行っています。
各国女子選手のメイクを分析してみましょう。
ロシア メドベージェワ
ロシア勢は目元はブラウンのグラデーション、リップの色で変化をつけるのが1つのパターンです。メドベージェワはアイラインとまつげの盛り具合で華やかさを調整しています。SPは自己ベストの81・61点で2位につけました。また彼女は日本のアニメ好きでも知られています。
ロシア ザギトワ
ザギトワのSPはパーフェクト!世界最高を上回る82・92点をマークし首位発進です。バレリーナのような滑らかでスピード感があふれ、完璧なジャンプは圧巻の演技でした。
コスチュームの色にかかわらずブラウンアイ、ボリュームまつげ、赤リップが定番です。眉尻が下がった1本眉はスマイルなのに泣き顔に見えるかも? ザキトワを見ていると、沢尻エリカさんに似ているように見えるのはなぜだろう…。
ショートプログラムとフリーの合計得点が世界記録を更新しそうな勢いです。まだ15歳なのに堂々としているのが凄い!緊張しているように見えません。
ロシア ソツコワ
他のロシア勢が目元パッチリで美人タイプな中、ソツコワはフランス人形のような愛らしい表情がキュートです。極めが細かく透き通るような美肌とブロンドヘアに、コーラルリップが似合います。
宮原知子
パーフェクトな弓型眉とアイライン、ドレスに負けないインパクトを出すのが基本形です。ドレスの色に合わせてアイホール目尻側に色をプラスしています。SPでは衣装と同系色のピンクが華やかでした。SPで自己ベストの75・94点でした!
坂本花織
17歳で高校生の坂本さん。あどけなさが残るナチュラルめのメイクです。目元のグラデがグラマラスな印象です。眉下からアイホールにかけて、広くまぶされた白いラメが華やかさと立体感を演出しています。
SPでほぼ完璧な演技で自己ベストの73・18点で5位につけています。
カナダ オズモンド
メイクが最も盛られているのがカナダ勢です。エースで正統派美人なのがオズモンドです。目の周りをグルッと囲んだアイラインと赤口紅が特徴です。特に眼力がピカイチです。ここ1年でメイクは変わっていません。
カナダ デールマン
目元のグラデでも眉もかなり濃い目のガブリエル・デールマン。ベージュリップがクールビューティーを引き立たせています。一番どぎついメイクかも。
イタリア コストナー
イタリア勢は普段メイク?と思うほどの抜け感満載なナチュラルメイクもあれば、パーフェクトな盛りメイクもあります。団体に2回出場していたので、SPではチョットお疲れ気味でした。
アメリカ 長洲未来
両親ともに日本人です。リキッドアイライン、赤口紅のアジアンビューティメイクが光ります。SPのメイクは目元を強調していて、口元はベージュの口紅で控えめでした。クラシックな衣装に合わせていました。
SPでは緊張していたかな? トリプルアクセルで転倒してしまい、足元が震えていたのがブラウン管からも伝わってきました。太もものロゴ入りテープも話題になっています。
まとめ:
初出場の宮原さんと坂本さん。SPで緊張は少しはほぐれたと思うので、最後まで悔いのない演技をして頑張って欲しいですね。今日の演技を見て、坂本さんが五輪選手に選ばれて正解だと思いました。彼女は度胸があります。
次の女子フィギュアスケートは21日に行われるフリースケートです。スケートの演技だけでなく、各国のメイクにも注目してみて下さいね!