パラベン入りの化粧品と、パラベンフリーの化粧品。シリコン入りのシャンプーとノンシリコンのシャンプー。あなただったらどちらを選びますか?
値段にもよりますが、たいていは、パラベンフリーやノンシリコンを選ぶだろうと思います。それは、パラベンとシリコンは、肌に悪いというイメージがあるからです。
パラベンは一番よく使われている防腐剤です
防腐剤の一種であるパラベンは、通常、3ヶ月以上使用できる化粧品には、防腐剤が入っていることがほとんどで、一番よく使われています。
80年以上前から使われている防腐剤で、数々の試験で、その安全性が確認されており、現在では食パンやジュース、しょうゆなどの保存料としても使用されています。
ただ高配合すると、アレルギーを起こす可能性があるため、化粧品の基準によって、使用量の上限が1%と定められています。実際に多くの化粧品には、0.01~0.3%という低用量で使用されているので、その影響はほとんどないといってもいいぐらいです。
パラベンフリーの化粧品について
パラベンフリーの化粧品といっても、防腐剤フリーということではなく、パラベン以外の防腐剤が入っている可能性があります。
安全な防腐剤のフェノキシエタノールがよく使われていますが、パラベンよりも、たくさん配合しなくては防腐が保てない成分です。
パラベンの4~8倍以上配合しないと、同程度の防腐効果が出せないのです。「成分を安定させ、使用感をよくする」といった明確な目的があって添加物を使用しているので、あまり敏感になる必要はないといえます。
シリコンシャンプーの誤解
シリコンは、髪のすべりをよくして抜け毛を防ぐ効果があるコーティング剤の一種で、特に髪の毛に悪影響を及ぼすものではありません。しかし、シリコンという言葉は、科学的な感じであまりいい印象を与えませんね。
そこに目をつけたメーカーが、ノンシリコンのシャンプーを売るために、「毛穴につまって抜け毛を促進させる」「パーマのかかりやヘアカラーの染まりに影響を与える」といった、ネガティブなイメージにしてしまったようなのです。
シリコンは毛穴につまることはない
多くの人が誤解していますが、シリコンは毛穴につまることはありません。シャンプーを洗い流せば、一度でするりと落ちてしまいます。
大手化粧品メーカーの実験結果でも、地肌の毛穴のつまりをおこさないこと、頭皮のかゆみや、抜け毛の原因にならないこと、成分の浸透を妨げることがないことが確認されています。
ダメージヘアには、シリコン入りシャンプーがおすすめ
ダメージがある髪のキューティクルケアに有効なので、髪のダメージがひどい人は、シリコン入りのシャンプーを使ってキューティクルケアをしたほうがいいでしょう。
ノンシリコンといっても、コーティング剤が入っていないわけではなく、カチオン性成分など、別のコーティング剤が使われていることがほとんどです。また、ペアで使うトリートメントに、シリコンが配合されていることもあります。
「シリコンはダメだ。ノンシリコンがいい。」と決めつけるのではなく、サンプルなどで試してみて、自分の髪に合ったシャンプーを使うようにしましょう!
敏感肌や赤ちゃんにもやさしいノンシリコンシャンプー