美肌のためにはたんぱく質を摂るのが必要ですが、たんぱく質を生かすために必要な栄養素がビタミンBです。生命活動の源になるエネルギーの生成に必要不可欠な栄養素ですが、不足すると肌荒れを起こしたり、疲労感、倦怠感などの低下を招きます。
しかも代謝できなかったカロリー源は脂質として蓄積されるので、ダイエットにとっても重要な栄養素なのです。
代謝活動に欠かせないのがビタミンB
人が生きるためのエネルギーになるのは、食べ物から摂取したたんぱく質や糖質、脂質ですが、それらがそのまま体の一部になるというわけではありません。胃腸で消化吸収されてはじめてエネルギー源として使えるわけですが、この代謝活動に欠かせないのがビタミンBなのです。
ビタミンBには、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸などの種類がありますが、ここでは、皮膚に有効なビタミンB6とパントテン酸についてご紹介します。
ビタミン・B6の働き
ビタミンB6には、アミノ酸の吸収や代謝を良くする作用があるので、皮膚の材料であるたんぱく質を皮膚として活用するには、ビタミンB6の働きが必要なのです。
また、ビタミンB6には免疫機能を正常に維持することから、抗アレルギー作用にも効果があると言われています。治りにくいとされるアレルギーですが、ビタミンB6の摂取で症状が軽減することもあるようです。
パントテン酸の働き
皮膚や粘膜を丈夫に維持するために効果的なのがパントテン酸で、たんぱく質の代謝に働き、肌や髪の毛を丈夫にする欠かせないものです。パントテン酸は多くの物質に含まれているので、不足することはあまりありませんが、加工食品ばかりの食事やストレスの多い生活を送っていると、不足することがあるので気をつけましょう。
ちなみにビタミンBは複合的に摂るほうがいいです。それはなぜかというと、皮膚に良いビタミンB6やパントテン酸は相互に作用しているためで、単体で摂るよりもビタミンB群として複合的に摂取する方が効果的なのです。
ビタミンBが含まれている食材は、牛レバーや豚レバー、鶏レバー、ウナギ、マグロ、カツオ、サンマなどです。